令和5年6月の店休日
23(金)・不定
現在販売中の珈琲豆
パナマ オーロラ農園 ゲイシャ
種子から木が育つまでに約三年から五年。花が咲き、実をつけ収穫までに幾月。精製の工程を経て海を渡り見知らぬ国へ。珈琲豆は様々な人の手で育まれ、携わった人の手の数、愛情を纏っていく。小さな豆に籠められた力強く熱い想い。その想いの詰まった豆は重く尊い。
一杯の珈琲に魅了され四半世紀、試行錯誤を繰り返した先。辿り着いたのは機械化からの脱却。焙煎機を使わず昔ながらの手で煎るという方法は感覚を研ぎ澄ます。亜麻色から琥珀、赤墨へと色を変え、ふくよかな形となる頃音を奏で始める。それは体いっぱいで喜びを表す祭囃子。
熱い豆を竹ざるに移し扇ぎ、手早く冷ます。まだ少し熱いうちに豆を揉む、また冷ます。これを繰り返すうち豆は無垢となる。次第に火照った体は落ち着いてくるが芯は未だだ。珈琲豆の長い旅は、ここで暫しの休息。目覚めの時を迎えるまで。
珈琲乃木から珈琲豆へ
大切に育てられた珈琲の木々は茉莉花のような匂いの花を咲かせる。約九ヶ月の後、果実の収穫期に入る。実は全て同じようには熟さない。熟した実のみをひとつひとつ手で摘み取る。大変な作業だが、美味しい珈琲を生み出すためには疎かにできない。
収穫された実は選り分けられ精製工程へと移る。珈琲の精製とは、実から外皮、果肉などを取り除き、種子だけの状態にすること。その手法は様々であるが大きく分けて三つ。自然乾燥式と水洗式、その折衷式があり地域や農園ごとに方式は異なる。
三方式とも完熟した実、または豆(種)を乾燥していく。その方法もまた様々であるが、ここでも人の手は欠かせない。腐敗を防ぐため定期的に転がす作業が必要になる。その間も風味や味に悪い影響を与えそうなものはひとつひとつ取り除いていく。
珈琲の数だけ物語がある。
目覚めの朝陽とともに
食後のひととき
お気に入りの本を片手に
仕事中の気分転換
大人への入り口
友人とのおしゃべり
甘いものは欠かせない
恋人との大切な時間
一息つくとき
自分へのご褒美
あなたの物語の傍に…
本当に美味しい珈琲とは何かを追い求め、辿り着いたのは昔ながらの煎るという方法。
珈琲豆に込められた様々な人の想い。
その想いを引き出す作業。
私にとってそれは手焙煎でした。
路地裏珈琲店
店主
攝津 晋
商品代金は、送料込みの金額となっております。また、2個以上ご注文いただいてもかわりません。
商品をご注文いただいてから焙煎をいたします。通常は、3~4日後には発送いたします。それからお手元までは、2~3日後になると思います。 なお海外への発送は行っておりません。
申し訳ございません。ラッピング等は行っておりません。